失敗のデータベース

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人間も30を超えると、それ相応の失敗はそれなりにあると思いますが、ベンチャー・ナウのインタビューで堀江さんも言っているとおり、過去の失敗は未来の糧になる部分も多いので、割と大事にしてます。

先日もフォー・クオリアのディレクション隊長、高橋氏との話の中で、過去の失敗プロジェクト談が一番熱気盛りました。彼も開発現場でたくさんひどい目にあっている被害者の一人です。年を追うごとに、しつこいおっさんのように繰り返し語られる失敗談ではありますが、改めてなんちゃらを結びなおすいい機会になりますね。


■過去一番の失敗事例

序章

・某・通信系企業の新規事業でモバイルCMSの開発プロジェクト。
・プロジェクト終盤で「まずは納期を経験してみて」と入社したての自分に社長からディレクションをバトンタッチ
・社内残タスクミーティング(口頭ベース)をやるも、曖昧のまま客先へ
・「そういえばアレどうなりました?」など、先方の質問、要望が耐えない。
・仕様書がごくわずか。開発チーム内には「脳内仕様」「仕様がないからしようがない」という言葉が流行。

デスマーチ

・先方とのMtgが頻繁になり、課題管理表には大小項目が一気に膨れる。
・開発チームは「こんな仕様は聞いていない」と不平の残業の日々が続く
・先方からの電話、メールが付き合いたての高校生のように鳴り止まない
・会社の電話が鳴ると、自分に視線が集中(どうせユーでしょ?さあ取りなよ。と)
・泊り込み→起きる→シャワーを浴びに帰宅→すぐさま出勤→電話→往訪→社内Mtg・・・(死亡)
・先方の子会社であるSIerが怒り狂って、親に代わり常務を引き連れて怒鳴り込み(死亡)
・原因はDirが社長→自分に代わったからだ、と先方主張。知らないうちに一級戦犯に・・(殺意)
・その後も、電話、メール、怒涛の集中放火を浴びる。(死亡)
・終わらなさ過ぎて、開発チームが学生バイトを一人置いて数日ボイコットを起こす。(死亡)
・そんな状況下で先方チームが大量の栄養ドリンクと共に、怒り狂って現場に来訪。(死亡)
・神がかり的な言い訳をして、帰ってもらう。(神光臨)

終盤

・なんだかんだで終わりがみえる。テストをSIerが引き受けてくれる。(関係徐々に回復)
・が、誤って古いバージョンのソースを送ったことが判明。。(バグを除き、現場唯一のミス、、)
・該当箇所担当エンジニア不在。1時間で解決しろと命題。瀕死・社長の寝際に修正作業。
・錯乱状態の中、夜中4時過ぎに「いまから説明にこい!」とタクシーで向かい怒号に絶える、、(死亡)
・翌朝、無事テスト完了。今度はドキュメントがないとSIerが最後の遠吠え。
・無事納品完了。みんな笑顔で開発環境を消去、と思いきや、誤って本番データ削除(死亡)

思い出すだけでもホラーです。これだけ死亡したプロジェトは経験上ありませんでしたので、山越えのメンバー間の絆、精神がだいぶ強くなった気がします。(社長への殺意は拭いきれませんでしたが・・)かくいう自分もだいぶ勉強になった3ヶ月でした。コレ以降はこんなひどい目にはあっていませんが、今後、二度とこんなことにならないように、気を引き締めなおさねばいけませんね。

反省

共通認識こそ最大の情報共有。ディレクターの役割はそこにあり
・自分が始めたプロジェクトは途中で半端に人に引き継がない
・お客だからといって、なんでも言うことを聞かない

皆さんの失敗談もぜひ共有してください。

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投稿者プロフィール

助田 正樹
株式会社イノセンティブ 取締役 :一般社団法人 日本ディレクション協会 理事
東京都品川区出身の1976年7月生まれ。桜美林大学経済学部を卒業後、ソニー株式会社にて、シックスシグマというマネジメントツールのR&D、広報などクリエイティブ業務に従事。2005年からインターネットベンチャーでWebディレクターとして数社経験。その後「LINKAGE」という商号でフリーランスとしてWebディレクション業務で活動。コーポレート、リクルート、モバイル、デジタルサイネージ、リアル連動など様々なWebサイト、システムの構築、新規事業プロジェクト企画、立ち上げを経験。(参照:実績)2012年6月に株式会社イノセンティブ取締役に就任。GARAGE AKIHABARAを立ち上げる。日本ディレクション協会ファウンダー。メンタルマネージャー資格保有。

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